リビングやダイニングやキッチンは、

家族の生活に密着した場所。収納するアイテムも多く、

いちばん散らかりやすい場所でもあるのです。

細ごまとしたモノまできちんと収納できる計画を立てましょう。

リビング

ゲストもお迎えするリビングには、広さを優先して収納を設けなかったり、インテリアとして見せる収納ばかりを考えがちです。でも、家族が集まる場所なのですぐに散らかってしまうのが悩みの種ではないでしょうか。あらかじめ家族の行動を想定した、許容量のある収納プランが必要です。

収納のポイント

多種多様な収納を考える

リビングの収納は大ざっぱに考えると片づきません。収納したいモノをきちんと想定した適材適所の計画がポイントです。

【リビングでする家族の行動】

●テレビやDVDを見たり、本や新聞を読む。

●CDを聴いたり、ピアノを弾く。

●テレビゲームやおもちゃで遊ぶ。

●洗濯物の整理とアイロンがけ。

●電話やFAXを使う。

●着替え、子どもの世話、ペットの世話。等

育児や家事も想定して

お子さまから目が離せない間は、キッチンから見渡せるリビングが育児や子育ての部屋にもなります。奥さまの目線で必要な収納を確保しましょう。

アドバイス

インテリア性を大切にしたいならちょっとした気配りを。

●収納扉の色や素材をドアや建具と統一する。

●オープンな棚にはお洒落なグリーンやカゴを入れる。

ダイニング

普段は食事をするところですが、お子さまが小さいうちは、ダイニングがお絵描き教室や勉強部屋のかわりになります。他にも家計簿をつけたりパソコンをしたりと、さまざまな目的で使われます。

収納のポイント

入れたいモノのサイズを把握し引き出しの有効利用を

ダイニングテーブルには、さまざまな書類や文具、こまごまとした日用品などが集まってくるもの。近くに引き出しのある収納を設置すると大変便利です。学校関係の書類はほぼA4サイズですが、ファイルやファイルボックスはひとまわり大きいのでゆとりが必要。扉を付ける場合は、開きやすい配置に配慮してください。

アドバイス

近くに必要なモノを収納する場所がなければどうなるでしょう。まずは動線が長くなります。片づけるのが面倒になり、食卓の上はすぐにモノで溢れてしまいます。ダイニングまわりの収納は、さまざまな用途を想定して収納計画を立ててください。

キッチン

食器、調理器具、キッチン家電、食品ストックなど、キッチンは家の中でも片づかない場所№1。その量を把握し、整理しやすい動線でモノの出し入れがスムーズにできる効率的な収納プランニングがポイントになります。

収納のポイント

キッチン家電をぴったりと収める

キッチン家電の種類を把握し、普段使うモノはすべて収納できるスペースを確保します。最近では吊り戸棚のないオープンキッチンが人気なので、他の部分で収納力をアップする必要があります。分別ゴミを捨てるごみ箱スペースもお忘れなく。

”ストック社会”に対応

食材も飲料も”まとめ買い”が普及した今では、以前よりも大きなストックスペースが必要になりました。もちろん、買い物のスタイルはご家庭によってさまざまですが、少なくともキッチン内には収納庫の設置を考えましょう。