「適材適所」の配置は、収納の基本。

モノは、使う人にとって最適な場所にあることが理想です。

ひとつひとつのモノを、どこに収納するか。

その成功の鍵を握るのがゾーニングです。

 

”スッキリ収納”のコツは、明快なゾーニングから。

引越し後にダンボールはそのまま積み上げてある、というケースは意外とよくあるもの。でも、事前にきちんとした収納プランができていればキレイに片づけることができます。まずは、整理したモノをどこに収納するか、間取りを考えながら大まかにゾーニングしましょう。

ゾーニングのポイント

1.使う場所の近くに収納

2.家族の生活動線に合わせる

3.1階2階ごとに分類する

玄関

将来増える靴の量も想定する

「現在持っている靴」+「将来増える靴」を想定して、玄関収納の大きさを想定しましょう。女の子のお子さまがいる場合は、男の子よりも余裕を持った計画に。傘やスリッパなどの収納場所も確保しましょう。スポーツ・レジャー用品やベビーカーなど、靴以外にも玄関まわりに収納したいモノがある場合は、土間収納をおすすめします。

 

1F物入れ

家全体で使うモノを収納

クリスマスツリー、お雛様、かぶと、ヒーター、扇風機などの季節用品。レジャー用品や掃除機などの大きなモノを収納します。また、生活用品のストックや頂き物の収納場所も計画に入れておきます。

リビング

いちばんスッキリ見せたい場所

家全体のモノの3分の1がLDKに集まると言われるほど、家族が集まる場所にはモノも集まってきます。毎日リビングでしていることを考えて、必要なモノがしまえる収納場所を確保しましょう。リビングに置かなくてよいモノは、それぞれ決まった場所に戻せるように、どんな小さなモノでも帰る場所を作ってあげると散らかりにくくなります。

ダイニング

細かいモノの収納がポイント

ダイニングは主に食事をする場所ですが、お子さまが小さいうちは勉強やお絵描きの場に、あるいは趣味のことをしたり家計簿をつけたりと用途はさまざまです。ここでの作業内容を考えると、文房具・家の書類・認印・薬箱・爪切りなど細かいモノの収納計画が大切に。引出しのついたチェストなどが有効です。

キッチン

いちばん片付かない場所

レンジや炊飯器など頻繁に使用するモノは、最初から使いやすい位置に配置するよう収納場所の計画を。最近はキッチン家電アイテム数が増えたので、使う場所の近くに収納することで効率が良くなり、家事のスピードアップにもつながります。食品のストックも増えているので近くに収納力のあるパントリーを置くとよいでしょう。

洗面所

生活習慣は継承すること

タオル類、洗濯用品、洗面用品、ヘアケア用品など、洗面所で使用するアイテム数が多くさまざまです。ご家庭によっては下着やパジャマ、ハンカチを置いておきたいという方もいます。家は新しくなっても生活習慣は変えられるものではありません。これまでと同じ暮らしがおくれるように収納場所を考えると快適です。

納戸

2Fで使うモノをまとめて

個人の持ち物、各部屋に収納できないモノが想定される場合は、部屋の近くに収納場所を確保する必要があります。また、2階で使用する掃除用具や生活用品、季節外の布団をストックするスペースも必要です。納戸の基本は単に大きくとればいいということではなく、使いやすい収納にすることがうまく片付く秘訣です。

子供部屋

お子様の成長を考えて計画

お子さまの成長に伴い、子供部屋の使われ方と持ち物は大幅に変化します。どんな使い方にも対応できるよう、収納スペースには可変性を持たせシンプルで大きすぎない空間を計画しましょう。また、収納のスタイルも、お子さまが自分で片付けができるよう「掛ける・飾る・入れる」の簡単な動作を基本にした収納計画が理想です。

クローゼット

いちばん片付かないアイテム

寝室では、暮らしていくうちにクローゼットにモノが収まりきれなくなる場合が多いようです。寝室の広さを考える時はまずクローゼットの大きさから検討しましょう。必要なハンガーパイプの大きさから検討しましょう。必要なハンガーパイプの長さや、畳んでしまう服のおおよその体積などきちんと把握することが大切です。また、季節ごとに使用する寝具類の収納場所も確保しましょう。